2017年11月19日日曜日

注連縄(しめなわ)作り

メイです。

近くの厄神様(やくじんさま)に氏子が寄り集まって「しめ縄」を制作しました。
これは毎年恒例の行事で、年寄が一緒にしめ縄の作り方を教え・そして若い人達が学びながら作り上げます。
最近では普段の生活の中で「縄」を見ることさえ滅多に無い為、田舎でさえ「縄を綯う(なう)方法」を若い人達は全く知りません。でも、伝統を引き継ぐためにはこうしたことも必要です。

                    鳥居 



手水舎(てみずや)


 
拝殿

 
奥の院 



基本は手で「縄をなう」ことができるようになることが必要なのですが、

今回のものは1人では作ることが出来なくて、2人~3人で作る少し太い注連縄
(しめなわ)でした。出来ばえはいろいろですが、みなさん満足していましたよ。

2017年11月18日土曜日

高野山お礼参り(お遍路手記 第13信)



メイです。
高野山奥の院お礼参りと壇上伽藍参拝に行ってきました。
平成29年11月8日(水)~9日(木)



いつもの皆さんと一緒にお遍路結願の御礼参りに行ってきました。

一番札所「霊山寺」へのお参り、そして「高野山奥の院」へのお参りです。

これまでは日帰り参拝でしたが、今回は一泊二日の日程となり、夕食で参拝メンバーとの親睦もこれまで以上に深まりました。



初日は四国一番札所霊山寺へのお礼参りです。88番札所「大窪寺」で四国遍路結願したあとは、発願のお寺1番札所「霊山寺」へのお礼参りで循環巡礼が完成するということで一番札所にお参りするそうです。

懐かしいお寺さんでした。平成26912日に参拝してから32ヵ月ぶりでした。

初めてお参りした時、作法に「慌てふためいた」ことを思い出し、今回自分のお参りの成長を感じることができました。これで無事「循環巡礼」が完結し一安心です。当時、このお寺さんで何を祈願したのか、記憶は確かではありませんが、今回はしっかりと「御礼」と「祈願」をすることができました。
 霊山寺




そして、フェリーで和歌山へ渡り、天野の里「丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)」を参拝しました。

1700年以上前に創建されたという歴史があるそうですが、民家も少ない大変な山奥に、これほど立派な神社があるとは想像もつきません。真言密教の道場の地を求めていた空海が丹生都比売神社から神領である高野山を借り受けて総本山高野山を開いたというとても大切な神社であることが分かりました。

 丹生都比売神社







高野山が女人禁制で弘法大師のお母さんでさえ登れなかったため、お母さんの為に麓に建てられたお寺「慈尊院」にもお参りしました。現在もお母さんを祀っているお寺であること、そして参拝者を高野山奥の院まで案内したという名犬「ゴン」がいたことを知りました。ゴンは昭和60年頃に活躍したそうですが、その犬の写真は家で飼っている犬にそっくりで、大変驚きました。

   
慈尊院の門

慈尊院 本堂

 

高野山の案内犬「ゴン」の写真


二日目、高野山大師協会で受戒をうけ、高僧(阿闍梨)の方から弘法大師の10戒に関するお話を授かりました。

大師の教えは、一人一人が安らかな生活への道を開くためにも「不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不綺語・不悪口・不両舌・不慳貪・不瞋恚・不邪見」の10戒を是として、日々生活の中で思い出すことを勧められました。

霊宝館で弘法大師直筆の書を拝観した時、大師がすぐ近くの御廟(ごびょう)「奥の院」に眠られていること、さらに源頼朝・源義経・北条政子・西行法師など、歴史を動かした著名人の直筆書を拝観することでより一層当時の世の中を身近に感じることができました。

          

そして、いよいよ奥の院への参拝です。

参道には歴史上の人物から現在に至るまでの多くの方々のお墓(分骨)があり、空海がお四国や高野山で修行して体得した真言密教の教えが、どの時代においても多くの人々に信仰されつづけていることの証であると思いました。

ここを訪ねて初めて「御廟」をいう言葉を知り、人としての大師を感じることが出来、まさに我が家のご先祖様を拝む気持ちで参拝いたしました。「目の前にいらっしゃる」と思うと祈願の言葉も長くなりました。

御廟の御前に立つことで、いままでの宗教観が変わりました。これは神話ではなく「事実」であることを強く再認識した次第です。人と和し世界をも和する為に、人としての精神に磨きをかけることが弘法大師の教えであるように感じました。



正面奥の建物が「奥の院」(これより先、写真撮影禁止)
御廟への食事献上「生身供(しょうじんぐ)




こうして、総本山金剛峯寺の本堂にお参りして今回の菩提寺信徒三十数名による四国八十八か所霊場巡拝が終わりました。

最後に、今回の「日帰り四国八十八箇所霊場巡拝」の旅で先達をしてくださった副住職様、そして巡拝の機会を与えてくださり、日程や交通手段の調整など、色々とお世話になったご住職様に厚くお礼申し上げます。