2015年10月22日木曜日

お遍路手記(第5信)


メイです。

お父さんとお母さんお遍路に出かけました。

(第5信) 平成27917日(木) お遍路に行ってきました。 

 今回は28番札所「大日寺」から36番札所「青龍寺」までお参りしてきました。
「青龍寺」は大横綱である朝青龍 明徳(四股(しこ)名)が高知市内にある明徳義塾高校の相撲部時代に、このお寺の階段で稽古をした場所で、四股名に「龍」の文字が一文字入っているのはこのためだそうです。

 今回も大型バスからタクシーに乗り換え、険しい山道を登って行くお寺が2ケ寺もありました。タクシーの無い時代の人たちはこの長くて険しい山道を歩いて参拝したようです。今回も徒歩で巡礼しているお遍路の方に数名出会いました。とても日焼けされて、たくましい方々でした。「どうぞ気を付けて頑張ってください」と心の中で祈らずにはいられませんでした。このような人たちは「88ヶ寺」と「四国の方々」が全員で守ってくださっているように感じました。 

お遍路を共にしている参拝者は、記念写真を撮っている人はとても少ないようです。回数を重ねるうちに、その理由が分かって来ました。今回も高知市周辺の9ケ寺を巡り、到着後みんなが秩序良くお寺に向かい、山門を通った後、手水鉢で手を清めます。そして、灯明し、お線香を立て、納札(写経なども)を所定の箱に納めます。そして、最後にお賽銭をお供えし、祈願をします。そして全員が揃った後に、先達とともに読経(おかんき「御看経」)を唱えます。本堂と大師堂でこれを繰り返すことになります。

一カ寺で相当な時間(約30分)を費やすものですから、状況としては写真など撮っている場合ではないのです。「写真など撮らないで、早く参拝を進めてください」と周りから言われているような気分もします。しかし、私の両親もお遍路を経験していて、その時の数少ない写真が本当にいい思い出になっています。私も最初は観光気分があったかもしれませんが、次第に慣れてきて、写真などどうでもよくなってしまいました。でも、心を打たれる「建物」「風景」はこれからも写真に残しておきたいと思います。
次回は11月5日(木)です。
29番札所「国分寺」 

31番札所「竹林寺」の参道(もみじのトンネル)

竹林寺にある石仏  

32番札所「禅師峰寺」から見下ろす太平洋

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