2015年11月15日日曜日

お遍路手記(第6信)


メイです。



お父さんとお母さんお遍路に出かけました。



  (第6 信) 平成2711 5日(木) お遍路に行ってきました。



今回は37番札所「岩本寺」から40番札所「観自在寺」の4ヶ寺で、四万十川から四国南端の足摺岬、そして愛媛県に向かって少し北上したところにあるお寺を巡りました。

今回は岡山からもっとも遠距離にある札所で、530出発、2200着のバス強行軍でした。



37番札所の岩本寺から38番札所の金剛福寺までの距離は94km、そして次の39番札所の延光寺までは74kmもあり、88ヶ所の中でも最も距離の離れている札所です。私達のグループは団体バスによる移動ですが、その間にも多くの「歩きお遍路の方々」をお見かけしました。



今日の足摺岬付近は雨模様で、雨に打たれながら歩いている人(そして人群)を見かけました。お遍路さんは白衣を身に着けていらっしゃるので、すぐわかります。おまけに「大きなリュック」が背中に。



お遍路さんの発心理由は人それぞれですが、「歩きお遍路」さんにとっての一日の歩行距離はせいぜい20~40kmです。そのため札所間が100km近くにもなると、2~3日かけて次のお寺にやっと辿り着く状況です。そのような過酷な姿を見かけると、やはり何か手を差し伸べたくなるのが「人の心」ではないでしょうか。バスでお遍路をしている私でも、そのような衝動にかられます。おそらく、このようなお遍路さんを気遣う気持ちが「お接待」につながったのではないかと思ってしまいます。

 
 38番 金剛福寺 本堂の裏にある仏像群

 38番 金剛福寺に残る700年前の九輪

 38番札所 金剛福寺の本堂

40番札所 観自在寺の境内にある仏像群

今回はバスでの移動距離が長いこともあり、参拝者の最年長の方が「四国八十八ヶ所」のDVD映像を持ち込んで見せてくれました。もう40ケ寺を巡礼してきたましたが、その映像を見ても既にお参りした札所のイメージがほとんど湧いてきません。由緒ある各寺院の様子を覚えていないのです。
札所がかなり辺地(辺境)にあるとか、境内の様子が他の札所とは少し違う等の特徴があれば覚えていますが、ほとんどを忘れています。
ところが、もう何回も札所巡りをしていらっしゃる年配の方はよく覚えていらっしゃいます。
まだまだ私にはお参りする寺院の風景を感じる余裕が無いようです。

次回は極寒の冬を過ぎて平成28328日です。 

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